- 野村證券をやめる人ってどんな人なんだろう?
- 野村證券をやめる理由ってどんなものだろう?
- やっぱり野村證券ってつらいのかな?
そんな疑問に実際、野村證券をやめた僕がお答えできればと思います。
どうも、カルロス(@crls1031)です。
僕は2011年に野村證券に新卒入社し、わずか1年で退職した者です。
僕の体験は未来の若者に役に立つだろうと思い、こうして記事にまとめています。
僕はあまりのストレスに鬱病寸前でしたが、同期は飛び降り自殺を選択してしまっていました。
そんな野村證券を僕が実際に退職した理由をこの記事にはまとめていきます。
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三方から与えられるストレス
野村證券で働くとなると、否応無しに三法からストレスを与えられることになります。
僕にとっては「三方から嫌われる」と言った方がしっくりきます。
その3つのストレスについてここに書きます。
1. 上司からのストレス
まずは“上司からのストレス”です。
これは組織に所属する以上仕方のないことかもしれません。
ただ野村證券は最強の営業会社であり、それは一般からは逸脱した水準で繰り広げられています。
僕は大学は日本一に早稲田大学のラグビー部に所属し先輩からは
「コーチよりも怖い上司は金輪際現れないから安心しろ」と言われた記憶があります。
野村證券を経験した僕にとってはとんでもない!です。
余裕でコーチより怖かったですし、ラグビー部よりも断然過酷な状況でした。
それがあまりにも過酷なため自殺を選択してしまう社員がいてしまうほどです。
上司から受けてきた数々のパワハラに関しては、以下の記事にまとめました。
2. お客様からのストレス
2つ目のストレスはお客様からです。
だってしょうがないですもんね、野村の利益とお客様の利益は相反するんですから。
野村證券は売買が成立した時に儲かります。
お客様は購入した商品の価値が上がったら儲かります。
お客様が順調に価値が上がっていたとしても、野村にとっては関係ありません。
それを売れば利益に繋がります。
このようなビジネスモデルの中で営業マンとして価値を発揮しなければなりません。
それはお客様を損させて怒られることからは逃げられませんね。
エピソード:後に紙切れとなった株券を1,000万円買わせて激怒された
2011年、エルピーダメモリという日本政策投資銀行から300億円を出資される企業の公募増資が行われました。
エルピーダ、最大800億円を調達 公募増資・転換社債で :日本経済新聞
「国が支えている企業、潰れるわけがない」というセールストークの元、見込みのある顧客に優先的に株を提供することになりました。
僕は見込み客であった社長に1,000万円の枠を用意できて、社長もとても満足そうにしていました。
しかし、公募後にはエルピーダメモリの株価はどんどん下がっていきます。
僕は上司に「絶対に上がる」と聞いていたので、どうすればいいのかわかりませんでした。
上司はナンピン買いを指示しましたが、社長はそれを拒み損切りしました。
※ ナンピン買い:株価が下がったところで買い足し、取得コストを減らす売買の方法
結局この株は後に見切れになり、価値がなくなりました。
買っていただいた社長には数百万円の損害を与えました。
最初に枠を用意できていた頃はすごく仲良く接してくださいましたが、株価が下がるといっぺん、すごく怒鳴られるようになりました。
損させているのでしょうがないことですが、人間の豹変っぷりにとても恐怖を感じたのをすごく覚えています。
怒られるのは損させる時だけでなく、営業の際にもいっぱい怒られることになります。
飛び込み営業の時などは堅調にしょっちゅう怒られますからね。
3. 市場からのストレス
最後は「市場から嫌われる」ことです。
いくらアナリストが正確に分析したところで、相場が想像通りに動くことは稀です。
野村證券も相場予想を公式で発表していますが、なかなかその通りにことが進むと思ったことは社員当時ありませんでした。
僕が在籍した2011年は東日本大震災やユーロ危機により株価が著しく下げた年でした。
顧客は軒並み損を重ね、支店の雰囲気はきっと悪かったことでしょう。
日経平均、2011年は17%安 リーマン以来の下落率 :日本経済新聞
その当時、上司の顧客からの電話を取り、顧客情報に表示された「-1億円」の表記はすごくショックでした。
お客様に1億円損させて僕らの商売は成り立っているのか、ととても深く考えましたね。
まとめ:野村證券はつらい
上記のように、自分と関係する全方位から怒られ嫌われるわけです。
とてもストレスフルでしたし、僕は耐えられませでした。
その環境で生き続ける野村マンは本当に優秀だな、と心から思います。
尊敬しますね、僕は決してできませんが。
そんな野村證券は世界の証券会社のランキングで37位に位置しています。
証券会社ってすごい世界ですよね。
僕はつらくてつらくて、鬱寸前だったのでやめるに至りました。
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