- 野村證券ってパワハラがあるの?
「仕事ができないやつが恋愛するな」 - ブラックっていうのはどれくらい本当なの?
- やっぱり野村證券は厳しいのかな?
そんなことをお考えになられた方がこの記事にたどり着かれたことでしょう。
こんにちは、カルロス(@crls1031)と申します。
僕は2011年に野村證券に新卒入社したものでして、わずか1年半で辞めました。
当時は「これはパワハラではない、あくまでも愛ある教育なのだ」と自分になんとか言い聞かせていました。
でもそれは野村に入るまでに経験したことのない怒りでしたし、もはや怒りを通り越してパワハラだったと今では認識しています。
現代社会で考えると、なかなかのパワハラに当たるんじゃないかな、と思います。
中にはそれが原因で、自殺(未遂)を選択してしまう同期もいました。
実際にいた人間として、そういった経験をここに書き連ねておきます。
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もくじ
パワハラとは
最近の社会ではハラスメントに非常に敏感となり、“なんでもハラスメントに認定”しやすい世の中になっていると思います。
僕も何かしらのハラスメントをしかねないし、結構しやすい人間であることは自覚しています。
なので、そういう面では最新の注意を払わなければならないと思っております。
。
なんでもハラスメントに認定しやすい社会であるからこそ、今一度ハラスメント、今回の場合は「パワーハラスメント」の定義をまず再確認しておきます。
パワーハラスメントの定義
職場のパワーハラスメントとは
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
職場での優位性
職場での優位性…パワーハラスメントという言葉は、上司から部下へのいじめ・嫌がらせをさして使われる場合が多いですが、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して行われるものもあります。「職場内での優位性」には、「職務上の地位」に限らず、人間関係や専門知識、経験などの様々な優位性が含まれます。
パワハラの定義|パワハラ基本情報より引用
ということした。
なんと!“部下から上司に対するパワハラ”も存在するんですね!
僕の「この記事もパワハラに該当するかもしれない」ことがわかりました。
でもこれはあくまでも個人的な所感でありまして、実体験に基づくものです。
当時は僕が完全に弱い立場でありましたし、この記事が該当するのならばいわゆる“相殺”的な意味をも考えられるのではないでしょうか。
ひとまず僕は貴重な経験談としてここに書くことにします。
もし今後、何かしらのアクションがあった場合には、その後の行動を慎重に検討したいと思います。
ということで実際にあったパワハラについて書いていきます。
パワハラが起こるのは上司が怒ったとき
パワハラの前に“どういう時にパワハラが起こるか”を考えます。
それは至極シンプルで“上司が怒った時”に発生します。
怒りが度を超えてパワハラに該当します。
本来ならその怒りは自分でコントロールすべきでしょう。
一般社会ならそれが当たり前です。
ただ野村の場合、そういうカルチャーなのかはよくわかりませんが、人間がよく怒ります。
高給のためにしょうがなく我慢する人は多く見えましたが、僕は堪え難かったです。
自分の人生をそんなところですり減らすのはもったいないように感じました。
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上司はどういう時に怒るか
ということで、ここには彼らが怒るポイントに書きます。
記憶しているところでは8つのポイントが思い浮かびました。
① 廊下を歩く
僕は廊下を歩いているだけで
「カルロス!!なに歩いてんだよーー!!!(怒)」
と怒鳴られていました。
これはなかなかカルチャーショックでした。
義務教育の際には「廊下は走ってはいけない」と学んでいましたが、それは全く通用しませんでした。
学校で学んだことが社会では役に立たないといった典型的な例なのでしょうかね。
といっても他の社員はみんな歩いていましたし、僕だけが怒られている状況でした。
僕は営業成績も悪かったため、上司にとってタラタラ行動しているのが好ましくなかったのでしょう。
狭い支店内を走るのはなかなか困難でしたが、極力小走りになるように気をつけていました。
② 電話に出るのが遅い
支店に電話がかかってくると新人が取るのが決まりです。
着信音の“トゥルルルルル”の1回目が鳴り終わる前に取らないと怒られます。
1回目の“トゥルルルルル”が鳴り終わるようなものなら「新人、取れよー!!!(怒)」と怒号が支店をこだまします。
なので新人は“トゥ”となった時点でみんな受話器を取るようになりました。
同期3人で同時にガチャと受話器を持ち上げていましたね。
③ 電話の声が小さい
通話中の声が小さいと「声がちいせぇんだよー!!!(怒)」と怒鳴られます。
新人の会話に間違いがないか上司がチェックすべく、大声で話すことを徹底されました。
会話を上司に丸聞こえさせるのがポイントです。
さすがに顧客のことを考え電話中に怒鳴られることはありませんでしたが、電話終了直後に怒号が鳴り響きました。
また聞いた話によるともっと厳しかった昔だと、電話中にも関わらず怒鳴られていたそうでした。
顧客とは、、、と思いますね。
④ 電話の交換が遅い
支店長(ヤクザ)からよく支店に電話がかかってきますが、これが大変。
入社間もない頃は「いい声だね、元気でいいよ」といつも褒めてくれていました。
しかし、半年後を過ぎたあたりになると「おい、出るのが遅ぇんだよ」「交換にどんだけ時間をかけんだよ」と電話口で怒られるようになりました。
あれだけ褒められてたのに同じことをしていて怒られる、あまり理解ができませんでした。
どれほどのレベルを要求されていたのか、今でもわかりません。
⑤ 新聞の読み合わせの時にうまく答えられない
野村證券では新人と上司とで毎朝の日経新聞の読み合わせがあります。
上司が「この記事を読んでどう思った?」と聞きます。
それに対して新人は
- その記事を要約し
- 社会の流れを話し
- 市場はどのように動いていくので
- この商品を買うのがいい、
という持論を展開させられます。
上司はそれがどんなに小さい記事であろうと、なんでも指定してきます。
僕は要領が悪かったので、新聞が届く朝5時には起床し、それから出社までの時間、ずーっと端から端まで日経新聞を読むことになりました。
それでも全然頭に入らなかったので、毎朝上司に怒られることになりました。
⑥ マキガミ(果たし状)で誤字がある
新人の仕事は「新規顧客の開拓」になります。
毎日朝から晩まで飛び込み営業をし、寮では見ず知らずの社長に面会をしてもらうために“果たし状”のような形式で手紙を書きます。
僕は平和に1日3枚でしたが、ひどいインストラクターが担当すると1日10枚書くことを強要されました。
それでそのマキガミ(果たし状)にミスがあるようなものならやばいです。
完全に上司が怒り狂います。
詳しくは記事をみてください。
⑦ 成果がない
営業マンたるもの数字が命です。
数字とは売り上げ、利益など、会社への貢献が数字で現れたものです。
野村ではコミッションのCOMとしてみんなに見える形にホワイトボードに表示されていました。
飲むでは数字がない人間は人間として扱ってもらうことが難しいです。
僕は単月の利益が0円なんてこともザラでしたし、当然のごとく常時上司からの怒りの的でした。
⑧ 課題が完遂していない
新人は土日にもすごい課題を出されました。
僕の上司は、参考書(野村が顧客に向けて発行している資料)を要約して提出するように課題を出しました。
ただでさせ顧客向けに要約されている資料を、さらに独自に要約するのはなかなか難しかったです。
また、彼が昭和の人間だったからかわかりませんが、必ず”手書き”を強制されました。
こんなにITが発達していて、すでに大衆が漢字を忘れている現代においてです。
そのため。結局土日も1日中その作業に当たらなければならなかったので、なかなか大変でした。
⑨ 社内恋愛について
ちょっと雰囲気の異なる話になりますが、野村證券の社内では
「仕事ができないやつが恋愛するな」「結婚を前提に付き合え」
という文化がたしかにあります。
詳しくは別記事に書きました。
パワハラの実例
以上が上司が怒るポイントでした。
上司が怒るとそれは怒りではなく、もはやパワハラに該当していたのではないか、と今では思っています。
そのパワハラとはどんなことが行われるんか、1つずつ解説していきます。
パワハラ1:怒号を浴びせられる
これは日常茶飯事です。
上司を(どんなに些細なことでも)怒らせると視点が大声に包まれました。
支店内では誰かしらが常に吠えていて、決して健全な環境とは僕には思えませんでした。
新人は怒号を浴びせる格好の的となりました。
僕も本当に嫌でしたし、最終的には客観的には鬱に見られるくらいにはくらっていました。
僕は1年半の間に3人のインストラクター、2人の課長を経験しましたが、そのうちの一人ずつにすごい人がいましたね。
耐えられませんでした。
パワハラ2:暴力を振るわれる
僕の場合は一度程度、手首を殴られるだけでした。
「おlお、ついに手を出したか」と少し冷静に見る自分がいましたね。
机をどんどん叩いて威圧するのは当たり前でしたが、暴力は一度きりでした。
でも他の視点では暴力はあったようです。
身体的な暴力ではなく、怒号が飛び交っているわけなので、これは完全に言葉の暴力にも該当したのだと思います。
パワハラ3:夜遅くまで飲みに連れていかれる
上司が僕たちのことを思ってくれて、よく深夜3時くらいまで飲みに連れて行かれました。
でも僕は翌朝も早く起きなければなりませんでしたし、上司が話す内容はいつも同じものばかりで正直嫌でした。
でもこれも”愛ある教育なんだ”と思うようにして過ごしていました。
女性社員は断ることはできましたが、僕たちのような新人や男性社員は断ることを選択するのは難しかったです。
会計は上司が支払ってくれていてそれはありがたかったですが、そんなクドクドした話を聞いたところで、人生に役に立つとは今はあまり考えられません。
人それぞれの考えがあるし、上司の考えを知るのは興味深いです。
でもそれを半ば強要されているようにも感じられ、それが嫌でたまりませんでした。
パワハラ4:帰らさせる
これは今考えられればいいのかもしれませんが。成績の悪い僕は支店にいてもしょうがない、ということで定時に帰らされました。
部としての目標まで達せず、みんなが苦しそうに残業しているときにも僕だけ帰らされました。
少しでも居ようものなら「なに居るんだよ!早く帰れよ!!(怒)」と怒鳴られました。
とても屈辱でした。
今ならサクッと帰って時間を有効に使うことはできますが、みんなが苦しく頑張っている中、自分だけが帰らされるのは見せしめの他何もありませんでした。
帰る際には「お先に失礼します!」と大声でみんなに言わなければなりませんでしたからね。
パワハラ5:四季報が飛ぶ
これより下は僕が経験しませんでしたg、実際に他の支店や先輩が経験したパワハラです。
まず四季報が支店を飛びました。
四季報は読むものだと思いますが、野村では投げるものに変わります。
四季報は辞書くらいある分厚い本ですが、これが直撃したら危ないですよね。
場所によっては致命傷にもなりかねません。
野村の支店内は戦争中かなにかなのでしょうかね。
パワハラ6:机・椅子が壊れる
これは実際に他の支店の新人が経験したのですが、机・椅子が壊れるのが日常だったそうです。
ここまできたらお分かりでしょうが、要するにインストラクター・上司がどれだけ暴君なのかどうかによって怒号になるか、暴力になるかなどのレベルが変わってきます。
物に当たって人を威圧するのはなかなか非道な行為だと僕はとらえます。
そういう環境にいた同期が、1年目始まってまもない頃に自殺にまで追い込まれていました。
こういうのはとても問題だと思います。
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まとめ:野村證券にはパワハラがある
これは2011年当時の話であって、おそらく変わっていることと思われます。
2015年には電通に入社した女性新入社員が自殺をしてし、メディアで散々取り上げられました。
企業は変化せざるを得ないですよね。
そういった環境のまま組織が発展するのかには疑問が残ります。
ただそういう環境で生き残った人は強いので、もしかしたらそのまま組織としても発展し続けるのかもしれませんね。
僕は決してそういった環境を自分の人生では選択しませんけどね。
そんなところです^^
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