- ネットワークビジネスと思われる人から接触があって困っている
- ワンダーランドってヤバい集団なの?!
そんな疑問に、元経験者としてお答えできる内容になればと思います。
どうも、カルロス(@crls1031)です。
僕は2012年の1年間ネットワークビジネスに関わって、1年間で200万円を失いました。
細かいことはこの記事に書いています。
今回の記事では、僕が経験したネットワークビジネスの特徴を書きます。
僕が所属したのは「ワンダーランド」というチームなので、この詳細となります。
具体的に書くので、他の組織にも通じる部分があるので参考になれば幸いです。
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モデーア「ワンダーランド」の特徴
モデーアは日用用品を扱う会社で、商品の流通方法にMLM(ネットワークビジネス)を採用しています。
ネットワークビジネスの事業家集団「ワンダーランド」はモデーアを使って、組織を拡大していました。
(現在ではモデーアとは決別しているそう)
僕は2012年の1年間このワンダーランドに在籍していましたが、その当時にはモデーアではなくニューウェイズという製品を扱っていました。
全盛期にはアムウェイニュースキンに並び業界第3位の売上があった会社ですが、その後失速。
現在ではモデーアという名前に変えて活動しています。
そんなモデーアの歴史を簡単に振り返りつつ、これからはワンダーランド(現「環境」)の特徴を8つ書き出してみました。
1.トップはトレーナー・みゆきさんという人物
ネットワークビジネスはピラミッドのように組織が形成されます。
この組織のトップは「トレーナー」「みゆきさん」という2人です。
組織内では2人はカリスマとして扱われ、彼らのいうことは絶対!という空気感があります。
2人がこの組織の舵を切り、組織が進むべき方向性を決めています。
2.ノルマは月13万円。毎月商品を買い込むように洗脳
ネットワークビジネスは流通網です。
自分が築いた組織に商品が流通されないと儲かりません。
故にメンバーには商品を購入するような教育(洗脳)が必要となります。
2012年当時、ニューウェイズには「Lエグ」と呼ばれる基準がありました。
Lエグは「Leaders Executive」の略称です。
月あたりの商品流通額を13万円を超えるとLエグを達成できます。
この基準をメンバーは歯を食いしばって達成するように努めます。
これがノルマと言われるものです。
メンバーはもし自分から始まる新しいビジネスパートナーを作れれば、簡単に達成できます。
なぜなら、新しいビジネスパートナーはビジネスを始めるためには初期投資として28万円分の商品を自費購入しなければならないからです。
28万円は総額なので、何ヶ月に渡って分割して購入することで達成することも可能です。
ですが、ワンダーランドは意識が高いので
「ビジネスで成功するためには、そんなものは初月で達成して当たり前でしょ?」
という空気感を突きつけられることになります。
また、「ビジネスをやる上で、Lエグくらい達成して当たり前」という空気感が蔓延しています。
そしてセミナーではLエグを達成する人たちを賞賛する文化があります。
Lエグ達成者はセミナー中に起立され、健闘を讃えあいます。
自分から始まるビジネスパートナーがいない人にとっては、ただ13万円を消費しただけの結果なはずです。
ですが、それを「やりきったぞ!」という雰囲気にさせ、健闘を讃え合わせるのはやはり違和感を感じざるを得ません。
「将来に成功があり、そのための基準として現在のLエグがある」というふうに教育されますが、事実として成功する人はごくわずかです。
夢見せさせらるメンバーたちが13万円を消費するように洗脳される空間は異常です。
これがノルマ達成を促すからくりの一部でしょう。
しかし人間は怖いもので、組織にどっぷりと浸かっているとそれが普通に感じてしまいます。
宗教に洗脳されるのときっと同じような手法でしょう。
3.様々なセミナーが頻繁に開催されている
ワンダーランドには様々なセミナーが用意されています。
「セミナーフル参加」ということが組織内では声高に叫ばれており、全セミナーに出席することを推奨されます。
主なセミナーは以下の通りです。
- 週1回 : 事業説明会
- 月1回 : ONE DAYセミナー
- 月1回 : 全体会議
- 不定期 : Lエグ以上限定セミナー
- 不定期 : 商品紹介セミナー
セミナーの最初には「今日は何を学びたい」「このセミナーを通してどういう自分になっていたい」というものを共有する時間が必ずありました。
それが成果を出すには効果的な方法だと言われているからでしょう。
(僕はまじめに取り組みましたが、1人もビジネスパートナーができることはありませんでした。)
以下にはセミナーについて、1つ1つについて説明していきます。
① 事業説明会
これがメインのセミナーです。
毎週新規のメンバーに向けての事業説明会があります。
なぜならネットワークビジネスの目的は「組織の拡大」だからです。
事業説明会では毎回全く同じ内容を、組織を持ったリーダーや師匠(※ 後述します)から話されます。
既存のメンバーはもうすでに知っていることですが、毎回同じ話を聞きにいくことになります。
それを「将来自分が話すことを想像しながら聞く」というのが大切と教えられますね。
新規のメンバーを動員できなかった場合には既存のメンバーだけのために開催されます。
その時には「お前ら、こんなんでいいのか?!」的な説教もされることになります。
もはや営業会社と同じような雰囲気ですね。
辞められるリスクがあるので、野村證券ほどは厳しくはさせられないですけどね。
② ONE DAYセミナー
月末にはONE DAYセミナーが開催されます。
ここではトレーニングと称し、コミュニケーションや身だしなみの整え方などを教わります。
またその月で成果を出したメンバーが登壇し、みんなにスピーチをしたりします。
僕が所属したのはワンダーランドですが、その中の関西支部のみんみんさんから始まるチームで開催されました。
なので基本的にはみんみんさんがセミナーをハンドルされていました。
毎月の最終日曜日に開催されていたので「今月もこれで終わったなぁ」という思いが湧いてきたことを思い出します。
僕はビジネスパートナーを作れなかったので「今月もダメだったかぁ」と毎回思っていましたね。
③ 全体会議
全体会議についてはのちに詳しく記述しました。
④ Lエグ以上限定セミナー
ビジネスの達成レベルごとのセミナーも用意されています。
ここでは「Lエグ以上限定セミナー」を紹介します。
なぜなら僕は1年間活動している中でビジネスパートナーができず、ただ毎月13万円を消費するようだけのメンバーでした。
故に、Lエグ以上限定セミナーまでしか出られなかったからです。
Lエグ以上限定セミナーの内容はほぼ全体会議と同じようなものです。
2-3時間でセミナー自体は終わりますが、主なコンテンツは
- トレーナーの司会 & 話
- 各リーダー・師匠のありがたい話
といったものでした。
メンバーはここで必死に学ぼうと前の席に座れるように努め、一生懸命にメモをとっていました。
上位の基準 ※ を達成していくと、その人たち限定のセミナーなどが複数あるようです。
上位の人たちがグループの方向性を決めるのでね。
※ “上位の基準”とは
ビジネスパートナーの数と自分から始まる組織の人数によって決まる基準です。
通常「何系何人」と表現され、自分とビジネスパートナーになった人数が「何系」と表現され、そのビジネスパートナーから発生したビジネスパートナーを含めた組織の総人数を「何人」と表現します。
例えば、3系10人だと、自分と手を組んだビジネスパートナーは「3人」、その3人を含めてそこから発生したビジネスパートナー全体を合わせて「10人」ということです。
僕はビジネスパートナーを組めなかったので0系1人です。
⑤ 商品紹介セミナー
月に1度か2月に1度は商品紹介のセミナーが開催されました。
これはあくまでもビジネスではなく“プライベート”のセミナーでした。
と行っても集まるメンバーは皆、ビジネスに携わっている人たちなんですけどね。
商品紹介のセミナーはオーナーによって開催されていました。
僕は紹介者がハッシーさんであり、その紹介者がある程度のチームを持ったリーダーでした。
ハッシーさんの紹介者はみんみんさんであり、みんみんさんは関西で大きな組織を持った屈指師匠でした。
それで、みんみんさんの師匠がオーナーです。
図にするとこんな感じです。
オーナーの優しいボイスで、テンションが上がりきらない落ち着いた具合で会は進行しましたね。
そこではアロマの説明、柑橘系の匂いを嗅いで飲食をすると、カロリー摂取が抑えらえる、的なことを学びました。
4.師匠という存在がいる
上記されていますが、ワンダーランドには「師匠」と呼ばれる存在がいます。
ある程度組織を持った人物で、皆月収は100万円以上は稼がれていることでしょう。
僕は大阪で活動していましたが、大阪の著名な師匠といえば
- みんみん
- オーナー
あたりでしょうかね。
リーダー格には
- はーまん
- はっしー
- めろん
がいました。
2012年当時のはーまんさんは、もうじき師匠になるという段階でしたかね。
僕はみんみんさん以下のセミナーに出席していたので、そのほかはあまり詳しくありません。
全体会議では
- 渕上ご夫妻
- 大将
- キムさん
あたりがよく登壇されていたのを覚えています。
5.師匠は高級外車を所有し、タワーマンションに住んでいる
師匠たちはみんなの憧れの的となるように高級外車を所有し、タワーマンションに住まれていました。
これは権威性を示すためのものでもあることでしょう。
僕の師匠みんみんさんの師匠であるオーナーは、突然フェラーリを購入されていました。
全体会議のたびに、みんなにお披露目されていましたね。
一方、僕の紹介者でありリーダーのハッシーさんもBMWのオープンカーを所有されていました。
でも部屋はルームシェア、停めているところは立体駐車場というハリボテな状況でしたね。
今はネットワークビジネスを辞められているそうですが、どうしてるんでしょうかね??
6.全体会議という3,000人規模の大会議が開催されている
ワンダーランドでは毎月全員が集うセミナーがあります。
それが全体会議です。
毎月交代で「東京」か「神戸」か、一泊二日で開催されます。
全体会議のコンテンツは以下のものです。
- トレーナーの司会&話
- 新メンバーを全員舞台上で紹介
- 成果を出した師匠たちのありがたい話
- 成果を出したリーダーのありがたい話
- シメはみゆきさんの話
- エンターテイメント(ダンス、音楽、モノマネなど)
- 外部からのエンターテイメント(講師、MLMの著名人、デビューしたばかりの歌手など)
こんな感じです。
内容はビジネスに関連しますが、ほとんどは自己啓発ですね。
登壇者は経験に基づいた話をされるし、話がうまいので聞いてて面白いです。
TEDの成功者のスピーチみたいなものですね。
全体会議に参加するために交通費と宿泊費を負担します。
僕は大阪に在籍し、東京の全体会議にいく場合は交通費が往復で約1万円、宿泊費が約1万円、合計で2万円を負担していました。
経済的な側面に関する1年間の結果はこちらに記述しています。
7.メンバーはプライベートで友達作りに奔走している
ネットワークビジネスを志したメンバーたちは、プライベートでは友達作りに奔走します。
それはビジネスで結果を出すためであります。
最終的には自分の友達の中からビジネスを志す人が現れるからですね。
ネットワークビジネスの勧誘方法については以下の記事に詳しくまとめました。
8.優秀なビジネスマンの心構えを学ばされる
ワンダーランドには各種セミナーが用意されていることは上述しました。
そこで学ぶビジネスマインドは一般社会にも通用する有益な教えです。
そこでの教えを、ここでは4つ紹介します。
① レスポンスの速さ「ピッパ」
まずはビジネスマンとしての基本であり、レスポンスの速さを求められます。
これは「ピッパ」というフレーズで共有されます。
「ピッと聞いたらパッとやる」という略でしょう。
ワンダーランドでは電話でのコミュニケーションが重視されます。
なので、師匠やリーダーからの電話にいち早く反応することが非常に評価されます。
意識高いリーダーは首から携帯をぶら下げ、すぐに反応できるようにしていました。
これは一般社会でもとても大切な教えですね。
即レスの大切さはビジネスマンから広く読まれるR25でも書かれています。
🔽“即レス”以外のこだわりは? ビジネス賢人たちの「メールの掟」|新R25
僕もワンダーランドでレスの速さの大切さを学んだので、ブログからのメッセージとかには基本的にすぐに答えています。
② セミナーフル参加
セミナーの項目で記述しましたが、各種用意されているセミナーにはフル参加することを求められます。
世の中は洗脳で成り立っている。
いい洗脳をされるか、悪い洗脳をされるかを自分で選ぶことができる
ということを学ばせられたりします。
もちろんワンダーランドではワンダーランドの教えに洗脳されることをいい洗脳と捉えています。
それは「成果が爆速に出る環境であるから」ということが根拠にあります。
僕自身、最初半信半疑でこのチームに入り、言われた通りにセミナーにフル参加するようになりました。
そうしたら見事に洗脳される結果となりました。
いい洗脳と言われていますが、僕は1年間で200万円を失った結果に陥っただけです。
果たして、これをいい洗脳と評価するにふさわしいかは読者の方がご自身でご判断ください。
③ 幹に繋がることの大切さ
ビジネスのメンバーには「幹に繋がることの大切さ」を説かれます。
要するに周りの適当なメンバーではなく、自分の直系列の成果を出している師匠に繋がることが大切であるということです。
なので全体会議や各種セミナーの時には休み時間中にはリーダーや師匠に質疑応答が殺到します。
みんなかじりつくように質問をしに行き、耳を傾けメモを取ることを全力でします。
僕もみんなの真似をしてやってはいましたが、全く成果は出ませんでしたね。
師匠に群がる人たちは客観的に見て、めちゃくちゃ気持ち悪かったです 笑
普通じゃないんでね。
④ オーバーなリアクション
全体会議や各種セミナーの時には「オーバーなリアクション」をすることを求められます。
「セミナーは静かより盛り上がった方がいい、真面目に聞くよりも楽しんで聞くほうがより身に付く」というという教えからこれが実践されています。
だからメンバーは登壇者の話に「うんうん」と声を出して反応し、笑うところなどは最大限に笑います。
なので、新規にビジネスを始める人が初めて事業説明会に参加する時には、この雰囲気に“並々ならぬ違和感”を感じることになります。
“登壇者とオーディエンスという「1対マス」ではなく、面と向かって話している「1対1」で話している時のような姿勢をするべき”と教えられるわけです。
それなら話を聞いている際に眠らないし、一生懸命聞くことになるということです。
確かにこれは大切な教えなのかもしれません。
ですがやっぱり揃いも揃ってオーバーなリアクションをとっていると、側から見たら気持ち悪いですよね。
宗教的と言われてもしょうがないでしょうし、これが宗教性を宿る1つの要因となってしまっていることでしょう。
9.外部研修がある
ワンダーランドでは成果を出すために、ワンダーランド外の研修を受けることを推奨されます。
それを通常「外部研修」と呼びます。
外部の研修のはずなのですが、全体会議や各種セミナーではしょっちゅう名前を聞き、みんなが興味を持たざるを得ないことになります。
これはあくまでもビジネスではなくプライベートの部分であり、自分を磨く上ではおすすめだよ、ってものです。
おそらくコンプライアンスを守った上での発言なんでしょうが、非常にまどろっこしい説明を毎度されていました。
その研修はASKアカデミーが提供するものです。
僕自身も受けましたが、結局はワンダーランドの師匠やリーダー級の人間たちがスタッフをします。
受講料は6万8,000円で1泊2日の研修です、
よくある営業研修ですね。
「本当にそれでいいか」「お前が求めるものは本当にそれか」
などを詰めるような研修です。
自分の思いを発表する者はリーダーや師匠に詰められるもんだからもうタジタジです。
見ていて辛いものです。
僕は怖かったので発言する勇気を持ち出せませんでした。
僕は野村證券の入社時の研修などでもこういうことを経験しましたが、本当に価値があるんですかね。
この写真の松田トレーナーは全体会議の中でも何度か登壇されありがたい話を提供してくださいました。
彼はもともと、自動車営業の分野でトップセールスだったんですよね。
ワンダーランドのトップであるトレーナーも彼の研修を受けてから爆速で成果をあげたという過去があるそうです。
ゆえにメンバーみんなにオススメされています。
僕は受けたところで全く変わりませんでしたが。
まとめ:学ぶことはいいけど、1年で200万円払う価値はないよ
これが僕が経験したネッtワークビジネス集団「ワンダーランド」の特徴です。
大切なことは学ぶことは学べますし、やっぱり師匠・リーダー人はとっても魅力的です。
でも成果がでない人間は年間200万円を支払ってい続ける必要があります。
本当にそれほどの価値はあるんですかね?
野村證券もそうですが、ネットの出現によりリアルで営業をする価値が下がりました。
簡単に言えば、人件費を介して高い手数料を払うより、ネットで低い手数料で売買したほうが得ってことです。
その内容はこの記事にまとめています。
ネットワークビジネスも同様に、一人一人足を運んで営業をすることはネットの出現によって相対的にコスパが悪くなりました。
もちろんリアルで営業することはとても大切ですし、ワンダーランドで学べば足腰は鍛えられて人生には役立つことでしょう。
でもそのために年間200万円を投資しなければならないのは、現代において頭の悪い選択だとも思えます。
ご自身で判断するしかないですけどね。
🔽関連記事:ネットワークビジネスを辞めて転職せよ、という失敗者からの教え